◎箱庭あそびは楽しい

箱庭の感想をうかがうと「楽しい」とおっしゃっていただくことが多いです。

(とらわれが強い方は「難しい」とおっしゃることが多いですが)

私としては、「楽しい」という感想を聞くと、素直に嬉しいです。

ただ、この「楽しい」ですが、一歩間違うと「楽」になってしまうことがあります。

「楽」と「楽しい」は同じ漢字が使われていますが、実は全く違うものです。

◎「楽」と「楽しい」の違い

「楽」と「楽しい」の大きな違いは、その根っこの部分です。

「楽」は、その根っこに「死の恐怖」があります。

人間なら誰しも「できるだけ楽になりたい」と思ったことがあるでしょう。

これも大切な思いです。

なぜなら、人間は“生物(命があるもの)”として「死の恐怖」をもっており、本能的に不安、恐怖から逃れようとするからです。

(“高いところが怖い”などは“死なないため”です)

「死の恐怖」が強すぎると、自分を不快にさせるものをできるだけ遠ざけるようになります。

これが「楽」です。

「楽しい」は、その根っこに「生の欲望」があります。

これは、“人間(生を受けたもの)”として「全うしたい」「生ききりたい」という思いです。

そして、不安や恐怖を抱えながらも動き出します。

(「楽しい」ことって、案外面倒なことが多いですよね)

これが「楽しい」です。

私たちは、人間として生きている中で、この「楽」と「楽しい」の間、つまり「死の恐怖」と「生の欲望」との間を絶えず行ったり来たりしています。

どちらが良いか悪いかではありません。

どちらも人間にとっては必要なものです。

ただ、現代を生きる中では、「死の恐怖」も「生の欲望」も薄れている方が多いのではないかと思っています。

「楽」と「楽しい」の違いが感覚的に掴みづらくなっているのかもしれません。

長くなったので、次回に続きます。

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