当オフィスでは、その方が本来持っている「自然さ」を大切にします。

それでは「自然さ」とは何でしょうか?

たとえば不登校状態にある子がいるとします。

まず、私は、この「不登校」という状態に対して、良い、悪いという判断はしません。

良いか悪いかというのは、ある価値観からみたときの評価でしかなく、「ある人から見たら良いけど、他の人から見たら悪い」というように、その評価は一定ではありません。

しかし、多くの方は物事を良いか悪いかで判断し、悪いものを排除したいと思います。たとえば「不登校は悪いことだから学校に行くべき」みたいな意見ですね。

この考え方もとらわれを生みます。

私は、その方の状態を“良い”・“悪い”で判断せず、“自然か”・“不自然か”と考えます。

では、不登校状態にある子の「自然さ」とは何でしょうか?

これにはいくつかのパターンがあります。

まず、学校に行くことが自然であるパターンです。つまり、不登校という状態が不自然だという子です。このパターンの子は、その子自身の不自然さを改善できれば登校に近づきます。したがって、一時的に登校をしぶったとしても、行かないことが不自然なのですから、比較的短期間で登校を再開することも多いです。

しかし、不登校状態が長引くケースでは、たとえば、その子だけでなく、母親や父親、または兄弟など、まわりの不自然さによってその子も不自然になっている場合があります。

その場合には、周りの方が自然さを取り戻すことが大切です。

次に、学校に行かないことが自然であるパターンです。長引く不登校はこちらのパターンの可能性もあります。

理由は様々ですが、学校という環境が合わない子は実は結構いると思います。

つまり、学校に行っていることが不自然だということです。人間は不自然さが強くなると身体が反応します。

たとえばお腹が痛くなったり、頭が痛くなったり、朝起きられなくなったり、夜眠れなくなったり。そして心身の自然さを求めて学校に行かなくなります。

このパターンの子は学校に行くことを目指すのではなく、学校にとらわれないでより自然さが発揮できる環境を目指すのも1つです。

ちなみに、不登校を基準にすると上記の2パターンですが、登校を基準にするとあと2パターンあります。

つまり、学校に行っていることが自然で登校しているパターンと学校に行っていることが不自然なのに登校しているパターンです。

前者は何も問題ないですね。

問題があるのは後者です。

実は学校の中にはこの「学校に行っていることが不自然なのに登校している子」が少なからず存在しています。

先述したように、このような子は不自然さが強くなると身体が反応します。

しかし、それでも人間は“頭で考えて”身体感覚を麻痺させることができます。

こうなると厄介です。気づかないところで心身ともに不自然さが強くなり、火山が噴火するように問題が起きます。

そうなる前にその方自身の身体感覚を大切にすることが望まれます。

今回は「不登校」を例に自然か不自然かをお話ししました。

もし、会社員なら「学校」を「現在の会社」や「現在の仕事」などに置き換えるとわかりやすいかもしれません。

ご自身が自然な状態かどうかは、以下のチェックリストを参考にしてみてください。

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