前回からの続きです。
「楽」と「楽しい」の違いは、その根っこが「死の恐怖」か「生の欲望」かの違いだと話しました。
今回はもう少し具体的に伝えようと思います。
ゲームの場合
たとえば、1日10時間ゲームをしている人がいるとします。
これが、「楽」か「楽しい」か。
ゲーム依存という言葉があるくらいですから、ゲームは依存しやすいものだと思います。
一方で、eスポーツなども登場し、いわゆる「プロ」としてゲームをしている方もいます。
この違いは「楽」か「楽しい」かだと思います。
つまり、
できるだけ不快なものを感じたくない → ゲームをしていると不快なものを感じなくてすむ
だから、ゲームをしている時が「楽」
という場合と
ゲームをするためなら不快なことも厭わない → ゲームをしていると不快なことも多い
でも、ゲームをしている時が「楽しい」
という場合です。
ゲームを1日何時間しているかにかかわらず、
「楽」だからゲームをしているのであれば依存に近い
「楽しい」からゲームをしているのであればプロに近い
ということです。
そうは言っても、現代でここを見分けるのはとても難しいです。
なぜなら、現代は社会的な望ましさや価値観にとらわれて、生き生きさを失っている方が増えているからです。
「ゲームを1日10時間している」という事実だけをみて、すぐにそれが「良いこと」「悪いこと」というように価値判断をする方が増えています。
それでは、その行動が「楽」なのか「楽しい」のかを見極めることはできません。
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