今回は私が最も大切にしている「ありがとう」の効果についてお話ししたいと思います。

 少し長くなってしまいましたが、最後までお目通しいただければ幸いです。

 「ありがとう」はとても美しい言葉ですよね。

 いろいろなところで、「ありがとう」をたくさん言うと良い効果が得られるということが言われています。

 今回はスピリチュアルの話ではなく、もう少し現実的な効果についてお話ししようと思います。

「ありがとう」で評価的な態度から離れる

 私が思う「ありがとう」の効果の1つは、評価的な態度から離れられることです。

 私たちは、社会で生活していると常に何かしらの評価、価値観に晒されています。

 それは、誰かが「良い」と言ったものに対して誰かが「悪い」と言う世界です。

 例えば、「スマホは良い物だ」「いや、スマホは依存しやすいから悪い物だ」などです。

 評価は、各々の価値観や評価軸から導き出されるので、実はとても不安定なものです。

 そこで、「良い」「悪い」ではなく「ありがとう」と言ってみましょう。

 どうでしょう。

 「良い」「悪い」という評価的な態度から一気に離れることができませんか?

「ありがとう」で“とらわれ”を打破する

 上記のような「良い、悪い」で判断する評価的な態度は“とらわれ”を生みます

 “とらわれ”とは、「こうするべき」や「こうでなくてはいけない」という考えが強くなることで身動きが取れなくなってしまう状態を指します。

 このような“とらわれ”は悩みに繋がります。

 例えば、周りの物に目を向けてください。

 何でも見えた物でいいです。

(時計、スマホ、パソコンなどなど)

 その物の良いところを探してみましょう。

 (「このスマホはサイズがちょうど良い」など)

 「良いところ」に目を向けると、それ以外の「悪いところ」も見えてきませんか?

 (「このスマホはサイズはちょうど良いけど、メモリーが少ないな」など)

 すると、「なんでこんなスマホなんだ」「もっと良いスマホでなくてはいけない」などの欲が出てきます。

 (「良い」「悪い」で判断している方は、たいてい今の状況に満足していません)

 これが「悩み」であり“とらわれ”です。

 では、次に、「良い」「悪い」ではなく「ありがとう」と伝えてみましょう。

 どうでしょうか?

 目の前の物がまた違った見え方になりませんか?

たいていの悩みは「ありがとう」で解決する

 これは、物理的な物だけでなく、起こる出来事でも同じです。

 起こった出来事に対して「良い」「悪い」で判断することが悩みに繋がります。

 そこで、「ありがとう」と伝えることで、起こった出来事を別次元で捉えることができます。

 もちろん、起きて欲しかったこともあれば、起きて欲しくなかったこともあるでしょう。

 しかし、それによって、さまざまな感情が湧き起こること、たとえば恐怖、不安、悲しみ、嫉妬、憎しみなどが湧くことは自然なことです。

 (「瞑想箱庭療法の効果③」をご参照いただければ幸いです)

 人間には本来、そういった負の感情も抱えられる力があります。

 そして、沸き起こった感情をそのままにしておくことができれば、時間とともに自然に流れていきます。

 しかし、多くの方は負の感情にとらわれて身動きが取れなくなってしまいます。

 (「不自然に大きくなる不安について」をご参照いただければ幸いです)

 そこで、「ありがとう」の出番です。

 どんな出来事にも「ありがとう」と言ってみましょう。

 できますか?

 もしできたなら、今この瞬間、その出来事を「良い」「悪い」ではない別の次元で捉えることができ、“とらわれ”から離れることができています。

 できなかった方。

 次に読み進んでいただければ幸いです。

「ありがとう」は口に出すことが大切

 今までの内容で「『ありがとう』と言ってみましょう」と表現していたことに気づきましたか?

 「ありがとう」は思っているだけよりも、口に出した方が効果があります。

 これは、どんなことでも同じです。

 思うだけよりも口に出した方がエネルギーが強いです。

 (マイナスな言葉がつい口に出てしまう方は気をつけてください)

 例えば、レストランに行った時、どんなに強く「ハンバーグが食べたい」と思っていても、口から「オムライスをください」と言ったら、オムライスが運ばれてきます。

 これと全く同じです。

 どんなに「ありがとう」と思っていても、不平、不満が口から出ていたら、全ての出来事がマイナスになっていきます。

 では、どうするか。

 どんなに不平、不満があって、それによって文句が言いたくなっても「ありがとう」と口に出してしまうのです。

 そうすることで、あなたの目の前に「ありがたいこと」が運ばれてくるようになります。

「ありがとう」の対義語とは?

 それでもなかなか「ありがとう」が言いづらい方もいらっしゃいます。

 そういった方は、「ありがとう」の対義語を考えみましょう。

 「ありがとう」とは、漢字で書くと「有難う」です。

 つまり、「有ることが難い(かたい)」という意味です。

 したがって、「ありがとう」は「本来起こることができないこと」「非常に稀なこと」という意味で使われていました。

 では、「有難う」の対義語は何でしょうか?

 それは、「当たり前」です。

 あなたの身の周りに起きていることは全て「当たり前」ですか?

 あなたが今生きているのは「当たり前」ですか?

 私たちが生きている世界で「当たり前」といえるものは1つもありません。

 そして、それは全てのものに対して「ありがとう」と言えるということです。

 そこには「良いこと」「悪いこと」というのは関係ありません。

「ありがとう」を唱えて瞑想状態を体験する

 さて、ここまで「ありがとう」の効果や、「ありがとう」と言うことの大切さについてお話ししてきました。

 最後は、やや強引なやり方で「ありがとう」の効果を体感する方法をお伝えします。

 それは、“とにかく「ありがとう」を100回続けて言ってみる”ということです。

 何も考えず、感情も込めずにただ淡々と「ありがとう」と唱えます。

 これは、まず、先述したように「口に出すこと」が大切だからです。

 何も起こってなくても、先に「ありがとう」と言ってしまうことで、勝手に「ありがたいこと」がやってくるようになります。

 そして、実はこっちの方が大切。

 この“「ありがとう」を100回続けて言う”という行為によって、瞑想状態を体験することができます。

 当オフィスでも大切にしている「瞑想」ですが、もちろん自宅でもさまざま場面で行なっていただけます。

 (すでに瞑想を習慣にしている方もいらっしゃると思います)

 当オフィスの「瞑想」は「どうやってやるか」よりも「どんなやり方でもいいから瞑想状態になれること」を大事にしているので、具体的な方法を決めていません。

 それでも、“「ありがとう」を100回続けて言う”という行為は、やっている間に自然と瞑想状態になれる素晴らしい方法だと思っています。

 これは、先述したように“「ありがとう」がとらわれから離れられる言葉だから”ということが大きいです。

 つまり、何度も唱えることで念仏のような効果を発揮します。

 (何百回、何千回と唱える方もいらっしゃいます)

 私は、自分が「とらわれてるなー」と思った時に、ちっちゃい声で唱えています。

 (周りに人がいない時にですよ)

 100回だと1分くらいで終わります。

 唱えている最中から、感覚が開かれていくこと感じます。

 興味のある方はぜひ試してみていただければ幸いです。

瞑想箱庭療法で“とらわれ”から離れる

 当オフィスでは、瞑想と箱庭による体験を通して、“とらわれ”から離れることを練習します。

 “とらわれ”から離れ、全てのものに感謝できたとき、今とは違った世界を体感できるでしょう。

 もし興味のある方はお問い合わせいただければ幸いです。

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