べき思考
物事に対して「~べき」や「~しなきゃ」と考える方は、何事に対しても0か100で考える傾向があります。
つまり、「できないんだったらやらない」「できるのであれば全力でやる」という具合です。
言葉にしてみるとかっこいい気もしますが、現実的に考えると“100%でやる”というのはとても難しいです。
もし、周りに「あの人は全力でやっているな」と見える方がいても、本人は「私は全力でやっている」と思っていないことが多いです。
つまり、“自ら意識して100%でやる”ということはできないのではないかと思います。
しかし、特に、考え込みやすい人、悩みやすい人の中には、「できないんだったらやらない」「できるのであれば全力でやる」と考える人が多いです。
(人間はできないことを頑張ろうとする時に悩みます)
そういう方には「どんなに頑張っても70%くらいでこなしましょう」と伝えます。
30%の余白が大切
「70%でこなしましょう」の表向きの意味としては、「完璧を目指さずに何事もほどほどに」ということですが、実はもっと大切な意味があります。
それは、残りの30%の余白を大切にするということです。
例えば、学校の授業を例に考えてみます。
1コマ分の数学の授業を受けたとします。そしてその授業を100%理解したとしましょう。
(かなり疲れそうですが)
それにはどのようなメリットがあるでしょうか?
きっと、その授業で学んだことを問われるテストを受けた時に100点満点がとれるでしょう。
では次に、その授業を70%理解したとしましょう。
その授業で学んだことを問われるテストを受けた時に70点しかとれないかもしれません。
(それでも十分ですが)
しかし、この場合、さらに30%の余白があります。
この余白で何をするかは自由です。
お昼ご飯のことを考えてもいいし、好きなゲームや漫画のことを考えてもいいかもしれません。
さらに、70%理解した数学の内容から関連させて、他の科目と結びつけることができるかもしれません。
つまり、その30%の余白で、1コマ分の授業から得られる以上の何かを生み出せる可能性があるのです。
こちらの方がメリットが多いと思いませんか?
70%くらいで物事をこなし、残りの30%の余白をつくっておく。
そして、その30%の余白で自分らしさを発揮していくのです。
何かを100%達成することは人間では難しいです。
それが求められるものは全て機械がやってくれるようになります。
私たちが人間として個々の力を発揮するためには、意識にとらわれない余白を大切にすることが重要です。
当オフィスの箱庭あそびは、その余白を大切にする体験でもあります。
興味のある方はぜひ体験してみていただければ幸いです。
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