瞑想箱庭療法は「自分の感覚でとらえたときに心地良いものを大切にする」体験です。

今回は「感覚」についてお話しします。

人間に備わっているメインの感覚は「五感」、すなわち視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚の5つです。

瞑想箱庭療法では、この5つの感覚を大切にすることを、知識としてではなく感覚的に体得することを目指します。

では、なぜ感覚が大切なのでしょうか?

人間には、感覚と対極のものとして思考があります。

考え事をしていると、周りの音が聞こえなくなったり、見えなくなったりした経験はありませんか?

また、考え事をしながらご飯を食べると味がしなかったり、匂いがしなかったりした経験はありませんか?

思考が優位になっている時は感覚が鈍くなります。

マインドフルネス的な言い方だと、思考が優位になっているときは「過去」や「未来」にとらわれ「今」を大切にできていない状態です。

「今」は感覚でしか捉えられません。逆説的にいうと「過去」や「未来」の音や味は感じられないですよね。

人間は生物です。つまり、「今」を生きています。

しかし、人間には想像力が備わり、さらに言語を獲得したことによって、知識、経験をもとに「過去」や「未来」を想像できる力をもちました。つまり、思考のうえでは「過去」や「未来」に生きられるようになったのです。

人間はそうすることにより高度な文明を発達させることができましたが、それと同時に「今」を生きていることに気づきづらくなっています。

「あなたは今、生きていますか?」

この問いには「はい」と答えられると思います。

では、

「あなたは明日、生きていますか?」

この問いに「はい」と答えられる方は、実はいません。しかし、誰もが「明日は必ず来る」と思い、「明日」のことを考えて「今」を生きています。

あなたが「明日」のことを考えている間に、「今」しか感じられない音、景色、味、匂いなどは通り過ぎていっています。

なんだかもったいない感じがしませんか?

今しか感じられない「感覚」を大切にすること。

それは、「今」を大切にすること、つまり「今」を生きることと同じです。

なので、「感覚」を大切にできる方は生き生きしてらっしゃいます。

人間は社会的な生き物です。したがって、感覚だけで生きることはできません。

社会で生きるためには知識や経験をもとに思考することも必要です。

ですが、思考を優位にすると生き生きさが失われます。

なんか生き生きさが感じられない。

そんなときに、ぜひ感覚を大切にすることを思い出していただければ幸いです。

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