最終回です。

<瞑想箱庭療法の効果>と題して数回にわたってお伝えしてきましたが、実は効果を語ることはすごく難しいです。

なぜなら、瞑想箱庭療法は感覚的な作業だからです。

感覚は、その方自身の唯一無二のものであり、それは決して他人には伝わりません。

あなた以外誰も同じようにその景色を見ることはできないのです。そして、そこに優劣はありません。

そのような、決して基準はなく評価もできない“感覚”を扱う瞑想箱庭療法には、実は効果もなにもないのかもしれません。“良いか悪いか”ではなく“あるがまま”なのですから。

最終回は、私自身が瞑想箱庭療法を受け続けて感じたことをお話ししようと思います。

これは「受け続けたらみなさんも同じようになります」というものではありません。

私の感覚は私だけのものです。ただ、みなさんの参考になれば幸いです。

私はもともと感覚が優位なタイプでした。しかし、臨床心理士として仕事を始めてから「専門家とはこうあらねば」という考えにとらわれ、思考が優位になっていきました。「もっと知識や経験がないと認められない」とばかり考えていた時期もありました。

そんなとき、瞑想箱庭療法に出会い、2週間に1回の頻度で受け始めました。

瞑想箱庭療法を受けると、その前後で景色の見え方が変わります。明るくなるというか、全体的に色が鮮やかになる感じです。

さらに、自分の体の状態に敏感になります。疲れや痛みもしっかりと感じられるようになります。

(何度も言いますが、私の感覚です)

日常では、家庭や仕事のことなど考えなくてはいけないことが多いです。しかし、瞑想箱庭療法は自分のための時間です。瞑想が深まると自分自身を大切にできていることを実感します。

瞑想箱庭療法を続けると、自分の中の嫌なところ、悲しいこと、辛いことなどにも気づくことができるようになりました。そして、そのぶん世界が明るくなったように感じました。

仕事でも、「専門家として」という意識ではなく、「(専門家でもある)自分として」という意識でできるようになりました。そして、知識、経験だけでなく、「今、ここ」の感覚を大切に仕事ができるようになりました。以前はクライエントの状態に揺らいでしまうことも多かったですが、今は自分の態度が一貫していることを実感しています。

以前、<瞑想箱庭療法との出会い>でお話ししたように、私はもともと箱庭療法が苦手でした。

しかし、瞑想箱庭療法を受けていて、「もう嫌だ。二度と受けたくない」と思ったことは1度もありません。むしろ、心地のいい体験でした。

前回、瞑想箱庭療法はどのような方に有効かをお話ししました。

でも私の体験から言うと、「どのような方でも効果を感じていただけるではないか」と考えています。なぜなら、瞑想箱庭療法はただの“感覚的な作業”だからです。

精神的な悩みを抱えている方のケアだけでなく、むしろ感覚を大切にしてらっしゃる、アーティストやアスリートなどの方のサポートにもなるではないかとも思っています。

私が開業した理由もそこが大きいです。

今はまだ“知る人ぞ知る”という段階ですが、瞑想箱庭療法が広く多くの方の日常的なケアやサポートの一助になる日を楽しみに、これからも活動していきます!

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