前回からの続きです。

前回は瞑想箱庭療法でどのような体験ができるのかをお話ししました。

では、そのような体験はどういった方々に効果的なのでしょうか?

基本的にはどのような方でも効果を感じていただけると思っています。

なぜなら、私たちは常に“とらわれ”と隣り合わせにいるからです。

社会的な価値や知識、思考を気にした瞬間に、我々はすぐにとらわれ、身動きがとれなくなります。

そういった時に、瞑想箱庭療法は効果を発揮するでしょう。

また、特に性格的に“とらわれやすい人”というのがいます。

森田療法の言葉だと「森田神経質」と呼ばれる気質の方々です。

一言でいうと「“かくあるべし”という考えが非常に強い」という気質です。

そのような方は、特に社会的な価値や知識、思考で物事を捉えやすく、容易にとらわれます。そして、常に身動きがとりづらい状態にあります。

「森田神経質」自体は病気ではありません。しかし、不安神経症やパニック障害、強迫性障害などになりやすい気質ではあります。

たとえば、「不安をなくさなくてはいけない」という考えが強くなればなるほど、「不安な状態」にとらわれます。そして、とらわれが強くなると身動きがとれなくなり、日常生活に支障をきたします。そして病院に行くと、医者から「神経症です」と言われます。

“とらわれ”から離れる体験は頭での理解だけでは難しいです。

特に、“こうするべき”や“こうでなくてはいけない”という考えが強い方は、「頭では理解できるのですが」「そうは言っても難しいです」とおっしゃることが多いです。

なので、瞑想箱庭療法では、やり方の説明を行う以外は言葉でのやりとりを重視していません。

ただ瞑想と箱庭での作業を、数週間に1回繰り返し行っていただくだけです。

つまり、頭で理解していただくのではなく、感覚で体得していただきます。

早いと、2週間に1回の頻度で全10回程度で感覚的に気づく方もいます。

瞑想箱庭療法は、従来のカウンセリングのように、過去を語る必要はありません。未来を望む必要もありません。

社会的な価値や知識、経験、思考にとらわれず、今の感覚を大切にする作業を行っていただくだけです。

ご自身がもともと持っていっらっしゃる感覚を大切にすることができたとき、その瞬間から生き生きさがうまれます。

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