前回からの続きです。

前回、悩みとは“とらわれ”によって生じることをお話ししました。

そして、瞑想箱庭療法は“とらわれ”から離れる体験になると。

では、実際に瞑想箱庭療法でどのような体験ができるのかをお話しします。

瞑想箱庭療法では、中学生以上の方はまず一緒に瞑想していただくようにしています。

「何のために?」

これがとらわれを生みます。

瞑想箱庭療法においての瞑想は「ただやるだけ」です。細かいやり方もありません。こちらからの指示としては「お互い向き合わずに、楽な姿勢でいてください」くらいです。

実際に瞑想中には様々な思考が湧いてくると思います。それでも構いません。それらの思考を捕まえなければいいのです。すると、意識せずに自然と呼吸が深まります。

ここが大切。「自然と」です。

意識して呼吸を深める必要はありません。何度も言います。意識した瞬間に“とらわれ”ます。

瞑想により自然に呼吸が深まる体験ができれば、瞑想箱庭療法においては十分です。

この時点で、すでに“とらわれ”から離れる体験になっています。

瞑想が深まれば、その瞬間は「快」も「不快」も抱えられています。

あとは箱庭で遊ぶだけです。

本来の「遊び」に目的はありません。生き生きと遊んでいる人が「自分は何のために遊ぶのか?」とは考えないでしょう。

つまり、生き生きと「遊べる」ことは、“とらわれ”ていないからできることなのです。

(“とらわれ”が強い方は箱庭で遊ぶことが苦手な方が多いです)

以上のような瞑想と箱庭の体験を通して、瞑想箱庭療法の瞬間だけでも“とらわれ”から離れる体験をしていただきます。

すると、日常でも少しずつ“とらわれ”から離れる感覚が掴めるようになっていきます。

瞑想箱庭療法を受けることで悩みや苦悩が無くなるわけではありません。

不安や恐怖もなくなりません。

ただ、不安や恐怖に“とらわれ”ていることに気づくようになります。そして、感覚的に“とらわれ”から離れることができるようになります。

そうすることで、悩みや苦悩を抱えながらも一歩ずつ動き出せるようになるのです。

そして、その一歩が確実に次に繋がっていきます。

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