今回から瞑想箱庭療法の効果についてお話します。

効果を語る前に、みなさんが抱く悩みについてのお話です。

クリニックなどでカウンセリングをしていると「受けるとどうなりますか?」と質問されることがよくあります。

この質問には「何をされるのかわからない」という不安や怖さ、もしくは「受けたら良くなるかもしれない」という期待があるのではないかと推察します。実は、これらの不安や恐怖、期待が「森田療法」でいう“とらわれ”に繋がります。つまり、未来や過去にとらわれており“今を大切にできていない”状態です。

瞑想箱庭療法のベースには「森田療法」という日本独自の精神療法があります。

それによると、人間の悩みや苦悩、たとえば恐怖、不安、悲しみ、嫉妬、憎しみ、劣等感などは人間が本来持っているもの、すなわち“自然なもの”と考えます。

そして、人間には「悩み、苦悩を抱える力」が生まれながらに備わっていると考え、この力を「自然良能(自然治癒力)」と呼びました。

つまり、自然に生じてくる不安や恐怖などを「そのまま」にして目の前のことを大切にするということです。

でも、不安や恐怖をそのままにしておくことってできないですよね…。

人間は誰でも不快なものをできるだけなくし、快適なものをできるだけ求めるものです。

しかし、ここで大切なのは、「快適なものを求める力が強ければ強いほど、不快なものを嫌がる力が強くなる」ということです。

「快」と「不快」は表裏一体、山と谷のようなもので山が高ければ高いほど谷が深くなります。

では、「不快」を感じないようにするためにはどうしたらいいでしょう?

「不快」を感じたくないのであれば「快」を求めなければいいのです。

でも人間は「快」は感じたい。ここに矛盾が生じます。そして、矛盾の中にいるにもかかわらず何とかそれを脱したいと考えるあまり、その事柄に固執します。それが“とらわれ”であり、日常での悩みや苦悩になります。

瞑想箱庭療法では、この“とらわれ”から離れる体験をしていただきます。

つまり「快」も「不快」も大切にする体験です。

なぜ瞑想箱庭療法でそのような体験ができるのか。

次回に続きます。

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