前回の「行動することの重要性」から繋がる話かもしれません。
新型コロナが流行り出し、外出自粛が言われ出した頃、よくテレビで「〇〇に行った気分になれる」という番組が多くありました。
(実際にロケに行けないので、そうするしかなかったのだとも思いますが)
当時、そのような番組を見ていて、「実際に『行ったことがある』のとそうでないのとでは、全然違うな」と思っていました。
身体を通すこと
今は、必要な情報はオンラインで簡単に得られます。
しかし、実際に自分の身体を通して「見て」「聞いて」「触れて」感じることは、何ものにも代え難いと思います。
以前、あるプロサッカー選手の方の記事を読みました。
日本代表にもなったことのある方です。
その方は、体も大きくなく、サッカーも周りと比べて特別上手だと思っていなかったそうですが、それでも、幼いころから自分が「プロサッカー選手になる」「日本代表になる」と思っていたとのことでした。
その理由について、さまざまある要素の1つとして挙げてらっしゃったのが、「近所に日本代表が住んでいた」ということでした。
その方は、ご出身がサッカーで有名な静岡県で、近所のよく知っているお兄さんが日本代表だったという、まさに「本物に触れて」いたのです。
そして、ご自身の体験を活かし、力を発揮した結果、日本代表で活躍するまでになりました。
今は、動画で簡単にスーパープレーが観れたりします。
でもそれは、先述した「行った気分になれる」と同じようなものかもしれません。
実際に目の前で見ることができたら、つまり、自分の身体を通して感じることができたら、それは言葉では表現できないような感覚だと思います。
オンラインの便利さが重宝されている現代で、その方自身の本来の力を発揮するためには、この「本物に触れる(身体を通す)」体験を意識する必要があるかもしれません。
「そうは言っても近所にプロとかいないし」
「本物って高級だから手が出ない」
なんて声もあるかもしれません。
「本物に触れる」とは、そんなに難しいことではありません。
「絵に描いた餅」ではなく「実際の餅」に触れましょうということです。
牛肉が食べたかったら「牛肉みたいなもの」ではなく「牛肉」を食べるとか。
ビールが飲みたかったら「ビールみたいなもの」ではなく「ビール」を飲むとか。
「本物」とは「Live感」
そして、実は、あなたの身体を通した「今」の体験は常に「本物」です。
「本物に触れる」とは「生の体験を大事にする」こととも言えます。
「Live感」です。
アーティストのLiveをオンライン配信で観ているのと、会場で観ているのとでは、全く違うでしょう。
そのような、あなたの身体を通した感覚が得られた時、それが「本物に触れた」ということです。
最近は、「手軽に」「楽に」という謳い文句のもと、「〇〇な気分になれる」というものが流行っている気がします。
いつもではなくても、面倒な気持ちを感じながらたまには「本物」を大事にできるといいかもしれません。
(「楽と楽しいの違い」でも同じようなことを書いていますね)
そして、ふとした時に触れた「本物」の中から、あなたが求めているもの、力を発揮できるものが見つかるかもしれません。
初回90分8000円
※申込票記入、インテーク面接、説明、箱庭あそびを合わせた時間です。