臨床心理士や公認心理師は業務独占ではないため、資格を持ってらっしゃる方からそうでない方まで、いろいろな方がクライエントに対してカウンセリングを行なっています。
カウンセリングとは?
みなさんはカウンセリングに対してどのようなイメージをもってらっしゃるでしょうか?
一言で「カウンセリング」といっても、どこで行うか、誰が行うかなどによってさまざまな種類があります。
その中身も、「悩み事を聞いてくれる」というようなものから「助言をしてくれる」「解決策を教えてくれる」というものまで、多岐に渡ります。
今回は、その中でも一般的なカウンセリングについての私の考えをお伝えします。
英語でいうcounselingには、「相談」や「助言」といった意味があります。
したがって、一般的なカウンセリングでは、「クライエントからの相談を聞き、相談内容にそった助言を与える」というようなことが行われています。
私も、数年前まではそのようなカウンセリングを行なっていました。
心理学と天気予報は似ている
今は全くそのようなカウンセリングは行っていませんが、当時のことを思い返してみると、「あのときのカウンセリングは天気予報みたいだな」と思います。
例えば、天気予報では、雨の降る確率を教えてくれます。
情報番組を観ていると、必ず天気予報の時間があり、「今日は夕方から雨が降るので、傘を持っておでかけください」などと教えてくれます。
カウンセリグでも、全く同じようなことを言っていたときがあります。
心理検査の結果をもとに「この力が苦手だと、日常の中で困難を感じやすいと思われるので、カウンセリングを続けて対応する力を身につけていった方がいいもしれません」みたいな。
それもそのはず。
心理学も基礎的なものは統計学がもとになっています。
天気予報も統計が大切ですよね。
したがって、カウンセリングの中には、統計的な考えをもとにした未来予報のようなものが含まれているのではないかと思います。
天気予報も外れるときがある
天気予報のように、たとえ予報であっても未来に何が起こるかを予測できていることは安心感につながります。
しかし、天気予報は時に外れることもあります。
天気予報に頼ってばかりいると、予報が外れたときなど、自分で判断して行動する力が弱まってしまうのではないでしょうか。
カウンセリングも同じだと思います。
自分の傾向を知りつつ、未来を予測するような、いわゆる天気予報みたいなカウンセリングも時には大切です。
しかし、それに頼りすぎると、常に専門家の助言を求めて生きなくてはいけなくなります。
自分の五感で判断する
では、天気予報に頼りすぎないためにはどうしたらいいでしょう?
それは、自分の五感を大切にすることです。
昔の方は、五感で判断して天気を見極めていました。
(雨の匂いや湿った風などを感じる方もいますよね)
気温なども「〇〇度」とかではなく、体感的に暑いか、寒いかで判断していました。
カウンセリングも同じです。
最終的には自分の五感で判断していくことが大切です。
カウンセラーの助言をまるまる信用しないでください。
カウンセラーが「〇〇が合っている」と言ったから。
そんな助言よりも、あなた自身の感覚の方がよっぽど信用できます。
あなたの自然な感覚で「心地いい」と感じるものを大切にしてください。
当オフィスの整心は感覚を大切にする体験
当オフィスでは、瞑想と箱庭による体験を通して、心を整えます。
心が整うことで、自分自身の自然な感覚に気づくことができるようになります。
そして、その感覚に基づいて「心地いいもの」「心地よくないもの」を分けられるようになっていきます。
もし興味のある方はお問い合わせいただければ幸いです。
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