最初に結論をお伝えします。
人間の“悩み”や“困り”は「(本来は)できないことをやろうとしていること」から生じます。
以前、「自分を100%大切にする」や「対人援助職が陥りがちなこと」でも簡単にお伝えしました。
今回は、より詳しくお話しします。
不安は無くすことができない
以前、「不安のメカニズム」として「不安は無くせないもの」とお話ししました。
そして、「無くそう」と頑張ることがより不安を強めることを説明しました。
このように、「本来であればできないこと」を頑張ってやろうとしている時、人間は悩み、困ります。
「できないこと」を頑張るのは辛い
とてもシンプルな話です。
仕事でもなんでも、「できないこと」を頑張るのは辛いですよね。
ただ人間は、「できないことでも何とかしてできるように」と考えてしまいがちです。
また、「できないのは自分の努力不足だ」「頑張ったらできるはず」と思ったりします。
それで頑張れるのであればOKです。
しかし、心身のバランスを崩してまで頑張る必要は全くありません。
もしそうなのであれば、それは「本来はできないこと」です。
「できないこと」と「できること」を見極める
多くの方が、「できないこと」よりも「できること」を探そうとします。
そっちのほうがポジティブな気もしますしね。
しかし、「できること」を考えると、なんでもできそうな気がしちゃいます。
(人間は想像力が豊かなので)
そこで、私は「できないこと」をしっかり諦めていくことが大切だと考えています。
「諦める」とは、決してネガティブなことではなく、その語源は「明らむ」、つまり「明らかになる」ということです。
したがって、「諦める」とは、「私にはできないということが明らかになった」ということです。
私たちは、今できることしかしていません。
それは、さまざまな「できないこと」を諦めてきた(明らかにしてきた)ということです。
(勉強が苦手な方は勉強で勝負しないし、運動が苦手な方は運動で勝負しないですよね)
「できない」ことを明らかにしていく過程は、「できること」を明確にしてくれます。
ほとんどが「できないこと」
多くの悩みの種なのが、人間関係です。
つまり、自分と他者がいます。
どんなに悩んでも、他者の気持ち、行動などその全ては、自分にはコントロールできません。
したがって「できないこと」。
また、自分のことも「できないこと」だらけです。
自分の中に不安が湧いてきたり、時には楽しかったり、悲しかったり。
このような自分の中に湧いてくる感情をコントロールすることはできません。
したがって「できないこと」。
さらに、体の機能でも、血圧、消化など自律神経が司っている機能はコントロールできません。
したがって「できない」こと。
このように、人間はほとんどが「できないこと」なのです。
しかし、多くの方はそれらを「どうにかしてコントロールしたい」と思ってしまいます。
だから悩み、困るのです。
「できないこと」にとらわれず「今できること」を行う
じゃあ何ができるのか?
今、あなたは何ができますか。
これを読んでいる今です。
10分後とかではありません。
(10分後に「できること」は「今できないこと」です)
水を飲むこと、首を回すこと、立ち上がること、もしくは、横になることなど…
「できないこと」を明らかにして「今できること」をただ続けていく。
それができれば、悩みや困りから距離をとることができます。
整心によって本来のあなたの力を発揮する
当オフィスでは、瞑想と箱庭による体験を通して、心を整えます。
そうすることで、あなた自身の「できないこと」「できること」に自然と気づき、本来の力が発揮されるようになります。
もし興味のある方はお問い合わせいただければ幸いです。
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